院長ブログ

霰粒腫があると思ったら

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、眼瞼下垂2人と霰粒腫1人(11歳女の子)でした。
今日の手術は、眼瞼下垂4人と霰粒腫2人(24歳男性、59歳女性)でした。

霰粒腫の男性は約半年前に他院で左の下まぶたにできた霰粒腫を切開した後、『残っている気がする』と来院され、確かにしこりがあるような感触があったため、再度の切開を予定させていただき、今日、切開を行いました。皮膚側から切開を入れ、霰粒腫ができる瞼板の表面を検索しました。しかし、結果として霰粒腫の組織はありませんでした。触診上、まぶたの中にか硬い部分を感じていましたが、単に瞼板を触れていたのか、前回の切開の瘢痕組織だったのか、はっきりしませんが、かなり探したものの霰粒腫はありませんでした。本当は切開しなくてもよかった訳なので、余計なキズを作ってしまい、申し訳ありませんでしたが、なるべくきれいに治ってくれるように丁寧に縫合して処置を終えました。

何かあるか、ないかははっきりしていることもありますが簡単なようでそうでもない時もあると思います。もちろん、微妙な時は何もしなくともよいと思いますし、様子を見るというのも有力な選択肢であると思います。今回に関しては、しこりがない可能性も話して、ご理解をいただいてから切開をし、何もなかったとご安心いただければ意味もあると思うので、前向きに考えていただけるとありがたいと思いますが、なるべくなら、切開しないに越したことはありませんので、切開するかは慎重に判断しなければと改めて思いました。

今日も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

 

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