院長ブログ

タウンニュース2022年12月

タウンニュース青葉区・都筑区・宮前区版で毎月連載させていただいている『目のお悩みQA』第30回目の今回は『緑内障の手術は、どのような時に必要になりますか?』というテーマで緑内障手術のタイミングについて書いてみました。

以下、タウンニュースの本文です。

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 緑内障は眼圧を下げ進行を抑えることが治療の目的になります。

 その手段として通常は眼圧を下げる点眼薬を使用し、緑内障の進行、つまり視野の悪化が起こらない眼圧まで下げる必要があります。緑内障点眼薬はいくつか種類があり、一つの点眼で目標の眼圧まで下がれば1種類で済みますが、目標に達しない場合、点眼を追加していきます。しかし、いくつか点眼を使っても目標の眼圧まで下がらない場合やアレルギーなどで点眼が使えない場合には、外科的な処置が必要になります。

 SLTというレーザー治療も若干の眼圧下降効果は期待できますが、無効例もあり、確実に眼圧を下げるには手術が必要になります。手術は房水を結膜の下に流すバイパスを作る「線維柱帯切除術」という術式が高い効果を期待でき一般的ですが、感染症のリスクも高く注意が必要です。軽症であれば「低侵襲緑内障手術」と呼ばれる小さなパイプを入れるインプラント手術や、「線維柱帯切開術」という比較的負担の少ない手術を行うこともあります。なかなか眼圧の下がらない難治例には結膜の下に器具を入れて房水を流すチューブ手術が必要になることもあります。白内障のように手術で見え方がよくなる訳ではなく、また手術の負担で悪化する懸念もありますが、点眼薬で進行を止められない場合は手術の検討が必要です。

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タウンニュースのコラムでは、眼に関する疑問についてお答えさせていただいております。気になる眼の症状から白内障やまぶた、硝子体の手術まで何でも構いませんので何かリクエストがございましたら教えてください。

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