院長ブログ

多焦点レンズのハローグレア

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今日は一日外来でした。手術の申し込みは、白内障5人と霰粒腫2人(4歳男の子と4歳女の子)でした。

今日の外来では先月、多焦点レンズ(インテンシティ)で白内障の手術を受けてくださった50代男性の方の術後1ヶ月の診察がありました。

元々、-8D程度の強度近視で左眼だけの手術を行い、術後の視力は遠方1.2、中間〜近方は0.91.0と検査上はとてもよい数字が出ています。もちろん、眼内レンズもきれいに入っています。しかし、ご本人の感覚としては、『昼間はよくて問題ない。でも、夜は光が飛び散って車の運転も怖くてできない。』という訴えでした。

多焦点レンズはその構造から、夜の光がおかしく見える異常光視症が現れます。光の周りに輪が見えるハロー、光の輪郭がぼやけて見えるグレア、光の線が見えるスターバーストが代表的です。

多焦点レンズの手術前には必ず、ハローグレアのことは話し、患者さまも術後にそのような見え方が出ることは知った状態で手術を受けます。しかし、頭で分かっていても、実際にどう見えるかを感じるのは手術の後になってしまいます。今、使っているレンズはあまりハローグレアの影響が出にくく、術後に問題になることはとても少ないと感じていますが、それでも、稀に夜の光の見え方の異常が強かったり、中には日中の光もかなり辛いと感じる方もいらっしゃり、レンズを単焦点に入れ換える場合もあります。もちろん、ほとんどの方は光の異常を感じながらも、徐々に慣れて気にならなくなり、そのまま過ごせることがずっと多いので、この患者さまもまだ術後1ヶ月で、今後、少しずつハローグレアが気にならなくなってくださるといいなと思います。

ちなみに、レーシック手術でもハローグレアが出ますが、僕自身も15年ほど前に(眼科医になる前に)レーシック手術を受けていて、実際、夜の光はちょっとおかしく見えます。元々、手術の時にはハローグレアの話は聞いていなかった気がしますが、術後もほとんどというか、全く気にならず過ごせています。自分が眼科医になって、ハローグレアの存在を知って、改めて夜の光を見て、『あっ、このことか』と気づきました。でも、僕はレーシックで裸眼でよることができ、とても快適に過ごせていて、レーシック手術を受けてよかったと思っています。

昨日に続き、多焦点レンズのマイナス面が出てしまっている患者さまが続きますが、決して多焦点レンズが悪い訳ではなく、プラスの面とマイナスの面をよく知ってレンズを選択することと、もし不具合が出てしまった場合は、その後の対応をしっかりとることが大切だと思っています。(どんなレンズの選択、手術、治療でもそうだと思いますが)

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