院長ブログ

アトピーがあると

今日は一日外来でした。手術の申し込みは、眼瞼下垂1人、眼内レンズ偏位の硝子体手術(強膜内固定)1人、霰粒腫2人(16歳女の子、37歳女性)でした。

眼内レンズ偏位で今日、手術の申し込みになったのは50歳の男性で、元々、27年前に白内障の手術を受けたそうです。通常、白内障は50代くらいから徐々に出てくることが多く、手術を受けるのは60歳以降が多いのですが、様々な理由で若い時に白内障が出てしまい手術が必要になることがありますが、その原因の一つがアトピー性皮膚炎で、この患者さまでもアトピーのせいで若い時に白内障が出てしまったそうです。アトピーがあり、コントロールが不良で痒みが強いと眼の周りを強く掻いてしまったり、叩いてしまい、その刺激が白内障を起こすとされています。また、アトピーの治療に使われるステロイド剤も白内障を誘発する作用もあります。若い人は白内障が自分に起こると考えにくいこともあり、かなり進んで受診するケースも多いように思います。いずれにせよ、白内障が進むと手術が必要になりますが、アトピーで眼を掻いたり叩いたりすることが多いと、水晶体を支えるチン小帯も弱くなっていることがあり、手術がちょっと大変になったり、今日の患者さまのように術後にレンズがズレてしまう眼内レンズ偏位という状態を起こすこともあります。また、白内障とは別ですが、網膜にも穴があきやすく網膜剥離にも注意が必要です。

このようにアトピーがあると、眼に不具合を起こしやすいので、アトピーがある人はしっかりアトピーの治療をすることと、何か眼に異変を感じたら早めに眼科受診することが大切です。

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