院長ブログ

視力は0.01だけれど

今日は午前が外来で午後は手術でした。手術の申し込みは、白内障1人と霰粒腫1人(4歳女の子)でした。

今日の手術は、白内障7件、眼瞼下垂2人、眼内レンズ偏位修正1件、霰粒腫1人(当日受診の4歳女の子)でした。

今日の手術で眼内レンズがズレの修正を」行ったのは70歳の女性で、網膜色素変性で視力が0.01程度しかありませんでしたが、眼内レンズがズレてしまって、更に見えにくくなってしまったので、少しでも改善が得られればと手術を希望されました。

眼内レンズが傾いて、一部、瞳孔の外に出てしまっていたので、それを押し戻す手術を行いました。しかし、レンズが入っているチン小帯が一部断裂してしまっていて、虹彩の後ろに押し戻し正しい位置に直してもまた戻ってしまい、糸で縫合して抑えようかとも試みましたが、なかなかうまくいかず、最終的には瞳孔を縮める薬を使ってなんとか前に出ないようにして手術を終えました。おそらくまた出てきてしまうので、今後、次の策としてはレンズを取り出して、新たなレンズを眼の壁に固定する強膜内固定になるかと思いますが、患者さまと相談してご希望があれば再度の手術を行いたいと思います。もちろん、網膜の病気で大幅な視力改善は期待できませんし、手術による侵襲も考えなければなりません。手術による恩恵はそれほど多くはないかもしれませんが、プラスの部分もあると思いますので、患者さまが望めば、その気持ちを少しでも叶えたいと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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