院長ブログ

片眼が強い眼瞼下垂

今日は午前が外来で午後は手術でした。

手術の申し込みは、白内障1人と霰粒腫1人(2歳女の子)でした。

今日の手術は、眼瞼下垂5人と霰粒腫2人(2歳女の子、3歳男の子)でした。

今日、手術だった眼瞼下垂の50代の女性の方は約3ヶ月前に左眼の眼瞼下垂の手術を行い、今回は右眼の手術となりました。通常、眼瞼下垂は両眼に出ることが多く、その場合、基本的に両眼を一緒の日に手術しています。しかし、片眼の眼瞼下垂が強い場合、片眼の手術だけを行い、これで済んでしまうこともありますが、下がっていた片方のまぶたがあがるようになると、それまで挙がっていたもう片方のまぶたが下がってしまうこともあります。これは、まぶたを挙げようとする時のインパルス(脳からの命令の量)がまぶたが下がっていると多く出るので、インパルスの量が多いと、十分に挙がることができていたのに、手術で片方が挙がりやすくなり、インパルスの量が減ると、それまで挙がっていた方のまぶたが下がる傾向になることがあります。なので、一見、片方の眼瞼下垂であっても、もう片方も挙がり方が弱そうな場合は基本的には両眼の手術を同時にしてあげた方がよいと考えています。ただ、そうはいっても、中々、下がっていないと感じるまぶたの手術に抵抗も感じる方もいらっしゃり、その場合は、片方のまぶたの術後によいと思っていた方のまぶたが下がってやっぱり手術が必要になることをご理解いただいて、片方の手術のみすることも選択肢の一つであると思います。ただ、どうしても下がっているまぶたが挙がるようになると、もう片方は下がる傾向になるため、片眼ずつの手術は両方のまぶたの高さを合わせることがやや難しくなり、場合によっては再度の調整が必要になる可能性があるかと思います。

今回の患者さまはもう片方を挙げても、前に手術したまぶたとちょうどよい高さで合わせられて手術を終えることができたと思うので、これで落ち着いてくれるといいなと思いました。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

 

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