院長ブログ

水晶体落下の硝子体手術

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人と霰粒腫1人(5歳女の子)でした。
今日の手術は、白内障8件、結膜弛緩1人、眼瞼下垂1人、霰粒腫3人(1歳女の子、5歳女の子、6歳男の子)、水晶体落下の硝子体手術1件でした。

今日の硝子体手術は61歳の女性の方で、先月、白内障の手術をさせていただきましたが、超音波で水晶体の硬い部分(核)を砕いて吸い取る操作の時に、水晶体の袋(水晶体嚢)の後ろ側の部分(後嚢)に裂け目ができてしまう後嚢破損を起こしてしまい、水晶体の濁りが眼の奥の方(硝子体の中)に落ちてしまいました(水晶体落下)。小さな濁りはある程度、時間の経過で吸収されていきますが、それまでは飛蚊症として感じますし、この方の場合、大きめの濁りも落ちてしまったので、視野の端の方に大きな影が動いて見えるような症状もあり、また、そのような大きな濁りが長く残ると網膜に炎症を起こす可能性もあったので、今回、その濁りを取るために硝子体手術をさせていただきました。大きな濁りといっても米粒程度で硬さもなく、一瞬で吸い取れてしまいましたが、その他の小さな濁りも結構、多くあったので、硝子体をごときれいに取り、すっきりしてくれるのではと思います。後嚢破損を起こさなければしなくてよい手術でしたし、硝子体の濁りの程度からも飛蚊症の症状はかなりひどかったと思われますが、前回の手術の後も、今回の手術を受ける時も、否定的なことは何もおっしゃらずに、僕の話を聞いて、手術を受けてくださり、本当にありがたいことだと感謝しています。余計な手術を受けていただくことになってしまい、申し訳ありませんでしたが、できる限りの治療を精一杯したつもりですし、これからもしっかり経過を見ていきますので(今回の手術で落ち着いてくれると思いますが!)、どうぞよろしくお願いいたします。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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