院長ブログ

レンズ交換の非適応

今日は一日外来でした。
手術の申し込みは、白内障4人、ICL1人、霰粒腫1人(3歳女の子)でした。

今日、外来受診いただいた74歳の男性は『白内障の手術を受けた後からかすんで見えにくい。眼内レンズを入れ換えて欲しい。』と秋田県大仙市からいらっしゃいました。

白内障の手術の後、見えにくなら、レンズを入れ換えればなんでも解決できるか?というと、そんなことはありません。

あくまでも、レンズ交換が有効なのは、眼内レンズに問題(原因)がある場合が、その適応となります。しかし、見えにくい原因が、レンズ以外の場合は、いくらレンズを入れ換えても見え方の改善につながるものでもありません。

この患者さまは矯正しても視力は0.1程度で、どんなに度数を合わせても改善が得られず、その原因としては、眼底の網膜の中心部である黄斑部の変性が考えられました。矯正視力が出にくい場合でも、眼に入っているレンズが多焦点レンズの場合、単焦点レンズへ入れ換えることで、視力の改善が得られることもありますが、この方の場合、単焦点レンズが使われており、なかなかレンズの入れ換えの適応にはならない状況でした。せっかく秋田から来てくださり、積極的な手術治療はできずに申し訳ありませんでしたが、残った視機能を有効に使うロービジョンケアを秋田で行ってもらうとよいと思いますと提案させていただきました。

眼内レンズ交換は度数を変えたり、レンズの種類を変えることで見え方を改善することが可能な治療ですが、レンズ以外の部分に原因がある場合は、レンズを入れ換えても効果が見込めない非適応となるということをご理解いただければと思います。

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