院長ブログ

前嚢切開+IOL交換の経過

今日は一日外来で夕方に霰粒腫の切開が2人(5歳女の子、11歳女の子)でした。
手術の申し込みは、白内障3人と眼瞼下垂1人でした。

先週の金曜日に眼内レンズ交換の手術を受けていただいた50代の女性の方は、昨年の2月に他院で多焦点レンズ(PanOptix)を入れたのですが、術後に見えにくさが続き、レンズを単焦点(アイハンス)へ入れ換えました。この患者さまの場合、レンズの入れ換えにちょっとだけ問題がありました。レンズの入れ換えで問題というと、初回手術からの時間?と思われるかもしれませんが、そうではなく、前嚢の収縮がとても強く、単純にレンズを取り出すことが難しそうだったことです。そのため、いきなりレンズを取り出すのではなく、まず前嚢を二回りくらい大きく切開し、それからレンズの癒着を外し、レンズを取り出しました。前嚢の収縮が強い眼は水晶体の支え(チン小帯)が弱い恐れがあり、より慎重な操作が必要でしたが、無事、新たなレンズを入れ、手術を終えることができました。

今日は術後5日目の診察でしたが、レンズもきれいに収まり、炎症も少なく、多焦点レンズの時は矯正しても0.8までしか視力が出ませんでしたが、単焦点に換え、矯正視力は1.0まで出るようになり、『前よりもスッキリ見えるようになりました』とおっしゃっていただけ、よかったです。

前嚢収縮は中心部にかかるほど強くなければ、視力に影響はないとされていますので、見え方をよくすることを目的に前嚢の切開部を大きくすることは、あまり意味がないかもしれませんが、今回はレンズを入れ換えるために前嚢切開部を拡大し、なんとなく光がより多く入ってくれそうで、これでもしかすると、見え方もちょっとよくなってくれたかもなんて気もしました。やってみないと結果が分からない手術ではありましたが、手術が無事終わり、見え方も改善してくれたようで、手術してよかったと思います。まだもう反対の眼も同じような手術が残っていますが、もうひと頑張りでよろしくお願いいたします。

↑術前/術後

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