院長ブログ

前医のきれいな手術に感謝

今日は午前が外来で午後は手術で、白内障10件、眼瞼下垂1人、硝子体混濁の硝子体手術1件、眼内レンズ交換1件、霰粒腫1人(4歳女の子)でした。

今日の眼内レンズ交換は2週間前に右眼の入れ換えを行った73歳の女性のもう片方の左眼のレンズの入れ換えでした。この患者さまは、他のクリニックで6月に単焦点レンズの白内障手術を受け、レンズのピントを近方に合わせたところ、思った以上に近くしか見えず、家の中で楽に生活できるような、もう少し離れた位置まで見えるようにしたいと、レンズの入れ換えを希望されました。まず、右眼のピントを元々の30cmから12mに合うようなレンズに換え、だいぶ、見やすくなり、今回も同じようなピントを狙っての入れ換えをさせていただきました。普通の白内障手術では、僕は左右を1週間空けて行っていますが、レンズ交換は両眼の予定の場合、2週間空けて行なっています。これはレンズ交換では、角膜への侵襲や眼内の炎症で見え方が落ち着くのに、通常の白内障手術よりも少し時間がかかることもたまにあり、見え方が落ち着いた状態で確認し、もう反対の眼の手術もするか、もう一度、考えていただくのに、少し時間が必要だと思っているからです。両眼とも具合が悪く、どちらも手術をしたいと思っていても、片方の眼の手術だけで、案外、両眼で見た時の不具合が解消されることもあるかと思っています。レンズの入れ換えの後、感覚を見極めるにはある程度、時間が必要だと思うので、一応の手術日を早くても2週間後に設定しています。この患者さまは、やっぱり左眼も右眼と同じような見え方にしたいということで、両眼の手術を行いましたが、右眼同様、左眼も初回の白内障手術がおそらく、とてもきれいに行っていただいたおかげで、レンズ交換も非常にスムーズに行うことができ、とてもありがたく思いました。どうもありがとうございました。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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