院長ブログ

視力検査は一つの指標

今日は一日外来でした。手術の申し込みは、白内障4人、眼瞼下垂2人、霰粒腫1人(19歳女の子)でした。

昨日の眼内レンズ交換の方の視力は術前の遠方0.8 中間0.7 近方0.6だったのが、術後の今日は遠方0.4 中間1.0 近方0.5でした。

この数字だけを見ると、術前の方がよかったのでは?と思う気持ちもありますが、術後の様子を伺うと、『すっきりした見え方になりました』というお答えをいただき、単焦点レンズで中間合わせにしたので中間がよいことに加え、全体的なクリアさが出てくれたようで、ほっと安心しました。

視力検査というのは、Cの字をした輪っか(ランドルト環)の切れ目が分かるかという検査で、小さなランドルト環の切れ目が分かれば視力がよいとされますが、それが必ずしもよく見えるとか見やすいと感じる訳ではありません。くっきり度合いが弱くても切れ目さえ分かれば、視力としては良好な値が出る場合もあります。今回の患者さまは術前が正にそのような見え方で、視力はある程度よい値でもなんとなくはっきり見えないという感じ方をされていたようです。視力の結果ももちろん、大事な指標となるものではありますが、全てではないなと感じました。視力がよくとも見えにくいと感じ、何かしらできることがあれば、きちんと治療を考えるべきだと改めて思いました。

視力検査の結果がよいから必ず問題ないということでもないですし、視力の値が悪くとも本人の感じ方が悪くなければ、気にすることはなく、あくまで見え方の指標の一つが視力検査だと考えることが大事だと思います。

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