今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人でした。
今日の手術は、白内障14件、眼瞼下垂1人、硝子体出血・網膜剥離の硝子体手術1件でした。
昨日、外来受診された男性は、『1週間前に飛蚊症が出始めて、昨日、急に飛蚊症が強くなり、急激に見えなくなった』といらっしゃいました。1週間前の最初の飛蚊症は“後部硝子体剥離”が起こったことで出てきた症状で、その後部硝子体剥離が網膜を引っ張り、網膜が裂け穴があき（網膜裂孔）、その時に血管も切れて硝子体出血を起こし、急激に視力が低下したと思われました。出血の量が少なく、網膜裂孔がしっかり見えて剥離の範囲が軽度であれば、レーザーで裂孔の周りを固める治療も選択になるのですが、この患者さまの場合、網膜裂孔がギリギリ分かるものの、出血の量が多く、レーザーが届かない状態であったため、硝子体手術で出血を取り除き、網膜剥離も同時に治す方針とさせていただきました。実際の手術では、出血を取り除くと、網膜の剥がれた範囲は軽度で、硝子体腔を空気に換えた後、裂孔の周りをレーザ凝固し、さいごに空気を医療用のガスに換えて手術を終えました。所々、網膜の牽引が強い箇所があり、ここもレーザー治療をしていますが、術後にここが穴となり、網膜剥離が再発することがあるので、注意が必要ですが、なんとかきちんと治ってくれるといいなと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m
