院長ブログ

水晶体脱臼の手術

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人と眼瞼下垂1人でした。
今日の手術は、白内障16件、水晶体脱臼の硝子体手術1件、眼内レンズ交換1件でした。

今日は先週いらっしゃった水晶体脱臼の50代後半の患者さまの手術がありました。水晶体脱臼は水晶体の支えであるZinn小帯が緩んで起こってきますが、高齢者の場合は、年齢変化により硝子体は液化してボリュームが減るので、 Zinn小帯が弱ると水晶体は後ろ側(硝子体側)にずれることが多いです。一方、若い方でZinn小帯が弱くなってくると、硝子体がしっかりしているため、後ろ側から押される力が働き、水晶体は前方に脱臼することがあり、今日の患者さまもこのような状況でした。

手術では、Zinn小帯が弱く水晶体嚢を残すことは困難と思われましたので、水晶体摘出+硝子体手術+眼内レンズ強膜内固定の方針で始め、まず最初に少し硝子体を切除して、後ろ側の圧を下げてから、白内障の手術を行い、案の定、水晶体嚢は残らなかったので、残りの硝子体を切除し、眼内レンズを眼の壁に固定して、終わりました、、、と言いたかったところでしたが、硝子体がぎっちり詰まった眼で硝子体と網膜の癒着が強く、硝子体を剥がす時に、網膜にキズができたように見えたので、念のため、その部分をレーザーで固め、眼の中を空気に換えて終えました。

空気が入っているうちは見えにくさがしばらく続きますが、レンズもしっかり入れることができたので、落ち着けば見え方はよくなってくれると思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

 

TOPへ