院長ブログ

術後の運転は気をつけて

今日は午前のみの外来でした。
手術の申し込みは、白内障3人、眼瞼下垂1人、霰粒腫3人でした。

白内障や硝子体手術などの内眼手術の術翌日は基本的に必ず診察をさせていただいています。手術の後は、手術した眼には眼帯をして帰っていただき、翌日、ご来院いただいてから眼帯を外すようにしています(片眼が全く見えない場合や見えにくいときは眼帯はできないので保護メガネを使っていただいています)。

今日の外来中、昨日、硝子体手術を受けていただいた患者さまから、お電話があり、『病院にバイクで向かう途中、事故に遭ってしまって遅れます』と連絡をいただきました。手術をした方の眼は元々、出血で見えにくい状態だったので、眼帯をしていてもさほど変わりはなく運転してしまったのかもしれませんが、やはり手術の翌日、眼帯をしている状態では、違和感も強いでしょうし、基本的に運転は控えるべきです。

よく、『手術の後、どれくらいで車(バイク)の運転はできますか?』と聞かれますが、どんな手術をするか、白内障手術であればどんなレンズを使うか、ピントをどこに合わせるか、またもう片眼の見え方はどうかで変わってくるので一概には答えられません。ただ、白内障の手術であれば、術直後から見え方は改善することが多く、多焦点レンズを入れた場合や単焦点レンズでも遠方にピントを合わせて遠方の視力が十分出ていたり、近方に合わせても術前と近視の度数がほとんど変わらず、前の眼鏡がそのまま使えるような時は早い時期から運転も可能は可能です。ただ、見え方は術前と変わっていることが多く、眼内レンズの見え方に慣れるのは時間が必要な人もいると思います。なので、経過が良好で裸眼ないし眼鏡使用で運転に十分な視力が出ている場合でも、まずは日中の明るい時間帯に、お家の近くの慣れた道を短い時間運転してみて、大丈夫そうならば、徐々に暗い時間帯の運転や長い時間の運転に慣らしていけばよいと思います。

術翌日、眼帯をつけたままの運転は危険ですので、車やバイク、自転車の運転でのご来院はお控えくださるようお願いいたします。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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