院長ブログ

再度の虹彩縫合

今日は一日外来でした。
手術の申し込みは、白内障6人、眼瞼下垂1人、霰粒腫1人(2歳男の子)、黄斑上膜の硝子体手術1人、ICL手術1人、虹彩縫合1人でした。

僕は昭和大学の眼科教室を退局した後も、開業する前まで、月に一度、藤が丘で外来をさせていただいていました。その時からずっと通ってくださる患者さまもいらっしゃいますし(本当にありがたいことです!)、藤が丘の時に一旦、終診になった方もまた具合が悪くなって、僕のクリニックに訪れてくださる方もいらっしゃり、本当にありがたいことだと思っています。

今日も、2013年に藤が丘で、谷口教授が手術をされ、僕が外来で経過観察をさせていただいていた患者さまが来てくださり、約5年振りの再会となりました。外傷性後の白内障と虹彩損傷で眼内レンズがズレてしまった眼の、眼内レンズ縫着術と虹彩の縫合といったかなり大変な手術を谷口教授がされた方で、谷口先生が『相当難しい手術で、なかなか手術できる眼科医はいないですよ』と患者さまにおっしゃっていたのを今でも覚えています。すごく大変な手術もなんでもないように手術され、何もおっしゃらないので、この患者さまの手術のことはとても記憶に残っていますが、そんな手術を間近で見させていただいていたのは、本当に貴重でありがたい経験で財産だと思っています。

この患者さまは3年くらい前から見えにくさを感じていたようで、今日、診させていただくと、経年変化なのか、下方の瞳孔が拡がっており、ピンホール(小さな穴)から除く視力検査では自覚的な改善が得られ、瞳孔の散大が症状の原因と思われましたので、再度の虹彩縫合を予定させていただきました。外傷後で難しい手術が予想され、谷口教授のようなきれいな手術はまだまだできませんが、少しでも見え方がよくなるように頑張りたいと思います。

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