院長ブログ

認知症の白内障

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障5人、眼瞼下垂1人、眼窩内異物除去(バックル除去)1人でした。
今日の手術は、白内障16件と眼瞼下垂1人でした。

今日、白内障の手術の申し込みをいただいた80代の患者さまは、娘さんが以前、当院で既に白内障の手術を受けて下っている方で、『母は認知症がありますが、白内障の手術はしてもらえますか?』といらっしゃいました。

“認知症があるけれど白内障の手術ができるか?”ということは時々、聞かれますが、基本的には可能です。ただ、手術の前の検査がうまくできないと、眼内レンズの計算がやや不正確になってしまいますが、認知症があるのであれば、多少の誤差は日常生活にはそれほど影響はなく、とにかく白内障を取ってクリアにしてあげることが第一の目標になりますし、それで十分な効果が見込めるのではと思います。

認知症があまりにも進んでいると、手術なんて意味がないという考えもあるかもしれませんが、進んだ白内障があると、見えにくさからくる不自由さや不安から、認知症が進んでいるようにみえ、手術して見えるようになることで、認知症が改善したように感じられることもあり、個人的には、ご家族の同意がいただけるのであれば、どんな認知症でも白内障の手術をすべきだと考えています。

進んだ認知症だと手術が難しいことはありますが、必要に応じて、鎮静の点滴をつかうことで、基本的には十分、手術は可能だと思っています。今まで、認知症で手術をしようと思ってできなかったことは、前の病院に勤めていた時、一度だけありましたが、手術当日に、手術室の前で本人が『手術したくない』と言い張り、強い意志があり、そうであれば、無理に手術することでもないと中断したことはありますが、手術室に入っていただいた方は、今のところ、問題なく終えられています。

今日の患者さまも、元々は大学病院での手術を考えていたそうなのですが、病院に行って長い間滞在するうちに、認知症が進んだような感じもあり、当院にいらっしゃったそうですが、認知症の患者さまは急に環境が変わると、認知症が進行することもあり、大学病院で手術する場合でも日帰りで行うところが多いのではと思います。

認知症の方の手術はもちろん、無理にしなければいけないことはないかもしれませんが、見えるようになることは大きなプラスになり、うまくいくと認知症がよくなるように感じられることもあり、なるべくなら手術を考えていただけるといいなと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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