今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障4人で、今日の手術は、白内障15件、アドオンレンズ1件、眼内レンズ交換1件、緑内障手術(線維柱帯切除術)1件でした。
今日手術のレンズ交換の患者さんは40代前半の男性の方で、1年4か月ほど前に、他院で両眼の白内障手術を受け、右眼はアイハンス、左眼はクラレオンというレンズが入っており、角膜乱視も強いため、トーリックタイプが使われていました。
術後から『左眼はきれいに見えるけれど、右眼は信号の光が二重に見える、スターバーストがひどい、タブレットの文字がぼやっとして不調』という症状があり、1年くらい前に当院を受診されたのですが、当時は関西地方にお住まいで(白内障の手術も関西で)、今回、神奈川の実家に戻られるタイミングで手術をすることなりました。
アイハンスも保険の単焦点レンズに分類され、通常の単純な単焦点レンズと比べ、異常光視症やコントラストは同等とされており、実際、多くの人には問題にならないと考えていますが、やはり全く同じという訳ではなく、個人的には光の異常は少し出やすいのかなと感じています。ただ、回折型の多焦点レンズのように必ず出る訳ではないですし、出ても“光の線が見える”と感じることが多く、程度も強くはないことがほとんどで、それが理由で入れ換えに至ることは、今回が初めてでした。
今日の患者さんでは、アイハンスから左眼と同じクラレオンに入れ換えることにしましたが、手術自体はとてもきれいにされており、所見上は全く問題がなく、左右の見え方の違いの原因としてあるとすれば、レンズの種類の違いしかなかったため、入れ換えをすることになりました。きれいに入れ換えられたとしても、症状がよくならない可能性もお伝えした上での手術でしたが、とりあえずはきれいに入れ換えができ、あとは症状が少しでもよくなってくれるといいなと思いました。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m