院長ブログ

近視合わせの時の眼鏡作製時期

今日は午前が外来で午後は手術でした。

手術の申し込みは、白内障3人で、今日の手術は白内障16件でした。

先々週、右眼の白内障の手術、先週、左眼の白内障の手術を受けていただいた70代の男性の方の術後経過観察の診察がありましたが、この方は元々、右眼-5D、左眼-7Dの近視があり、術後は-3Dくらいの近視に眼内レンズにピントを設定しました。手術の後の近視や乱視の値は、術後1〜2か月くらいで安定してくるので、眼鏡を作る時期としては、一般的には、その頃が、度数が変わりにくいという点では理想的です。しかし、その時期まで眼鏡は作れない、作ってはいけないということではなく、術後の裸眼での見え方に不便さがあれば、早めに作ることも決して悪いことではありません。この患者さんのように、元々、強い近視で術後も近方にピントを合わせる場合、ちょうど手元が見えるくらいの30cmくらいに合わせることが多く、遠くは裸眼だと見えませんし、前の眼鏡も合わなくなってしまっているので、早めに眼鏡を作る必要があるかと思います。この患者さんも左眼の手術を終えて5日目でしたが、『もう眼鏡は作った』ということでした。

『術後の眼鏡はいつ作ったらよいですか?』とよく聞かれますが、裸眼であまり不自由がなかったり、前の眼鏡が意外と合っていたり、市販の老眼鏡で済ませられるくらいなら、そのまましばらく過ごしていただき、術後1〜2か月で眼の状態が落ち着いてきたら作ったらよいと思いますし、近視に合わせて度数がだいぶ変わってしまった人は早めに仮で眼鏡を作ってあげ、しばらくして必要があれば度数調整をしてあげたらよいかと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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