今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人で、今日の手術は、白内障11件、硝子体出血(糖尿病網膜症)の硝子体手術1件でした。
昨日の外来では、水曜日に硝子体出血で硝子体手術を受けていただいた40代半ばの男性の術後の診察がありました。糖尿病の網膜症で硝子体出血を起こした状態が長く続いた後に、当院にいらっしゃったのですが、出血が大量で眼底が全く見えず、レーザー治療ができない状況での硝子体手術で、本当は白内障の手術も一緒に行って、硝子体をしっかり切除して、レーザーも広範囲にしっかり入れてきたいところでしたが、ご本人がまだ年齢的に白内障の手術をするのは抵抗があるということで、確かにその気持ちも分かるので、水晶体温存で手術を行わせていただきました。出血はきれいに取れ、レーザーも可能な範囲で入れて手術を終え、出血は大丈夫そうでしたが、水晶体の濁りが強くなっており、おそらく術中に水晶体に器具が接触し、白内障を進行させてしまった可能性が考えられました。水晶体嚢の損傷も考えなくてはならないので、せっかく残した水晶体ですが、経過を見ながら白内障の手術が必要になるかと思われました。レーザーの入っていない糖尿病網膜症の硝子体出血で、周辺の硝子体もなるべくしっかり切除したいと思い、その時に、器具が水晶体に触れてしまったと思うのですが、水晶体を残したいというご希望をいただいていたので、申し訳ない気持ちです。ただ、網膜症をしっかり治すことが一番大事ではありますので、ご理解いただければと思います。これからもしっかり経過を見て必要な処置を行っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m