院長ブログ

眼科臨床機器研究会2021

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僕らの医療業界には学会とか研究会というものがあります。
日頃の診療や研究から得られた知見やデータを発表する場です。
開業前は時々、学会で発表していたのですが、開業後はコロナで学会がWeb開催になったりで(それは発表しない理由にもならないのですが)、なんとなく発表をしないできてしまっていました。

しかし、今回、久しぶりに『眼科臨床機器研究会(ジョイントセミナー)』という研究会で発表をさせていただきました。
この研究会は眼科医療機器にスポットを当てた会で最新の検査機器や手術機器についての発表がメインとなります。
僕がいただいたテーマは『ARTEVO800での硝子体手術』で『ARTEVO800  OCTの硝子体手術での使用経験』という演題名で発表させていただきました。(発表といってもオンライン研究会なのでスライドに音声を入れたデータを流す形でしたが)

↑ARTEVO800

このARTEVOというのはZeiss社の手術顕微鏡ですが、従来の顕微鏡と異なるのはデジタル顕微鏡で顕微鏡の中にカメラが2基内蔵され、その手術画像が55インチの大きなモニターに3D画像として描出される『3D顕微鏡』というところです。
ARTEVOにはオプションがあり、僕が使っているARTEVOにはマーカーレスシステム(CALLISTO)といって手術の時に必要な情報をデジタルに手術画面に表示することができ、切開の位置や大きさ、乱視矯正のトーリックレンズの軸などを出すことができます。
↑CALLISTOの画面

このCALLISTOは手術をする施設にはある程度普及していますが(といっても多くはないと思います)、僕のところのARTEVOには『RESCAN』という器械も入っています。このRESCANOCT(光干渉断層計)といって眼の構造物の断面を切り取って見る検査を手術中に行うことができるというとても素晴らしい器械になります。この術中OCTのついたARTEVOは神奈川県内でも2台しかなく、もう一つの施設では主に角膜移植で術中OCT機能を使っていて、硝子体手術で使っているのは僕しかいなかったため、講演の依頼を受けました。

硝子体手術で黄斑上膜を剥がす時の膜の存在の仕方、黄斑円孔で網膜の最内層の膜(内境界膜)を剥がして黄斑の穴の塞さがり具合、網膜剥離で剥がれた網膜がしっかり戻っているかなど、もちろん、術中OCTがなくとも手術はできますが、術中OCTを使うことでより安全で確実な手術ができるかなと感じていますということを話しました。あと、そもそもARTEVOを導入している施設そのものも少ないので、白内障や眼瞼下垂の手術での使用感についても話させていただきました。
↑硝子体手術で術中OCT使用中の画面

有名な先生ばかりがご発表される中、僕の発表は『術中OCTつき 3D顕微鏡でこんな風に手術しています』というようなちょっと緩い内容になってしましましたが、このARTEVO800  OCTのよさが少しでも他の先生方に伝わるといいなと思っています。

3D顕微鏡はとても見やすく楽に手術できるので、僕はとても気に入っていますが、手術する側だけでなく、手術を受ける患者さまにとっても、顕微鏡の光の量を通常より減らすことができ眩しさが少なく楽なのと、顕微鏡の光は網膜障害の可能性も懸念されており、このリスクを減らすことができ、また術中OCTでより安全で確実な手術ができることはとてもプラスのことだと感じています。
術者が楽に手術をできるということは、より高い集中力を保つことができ、手術の安全性を更に高めると感じていますので、これも巡りに巡って患者さまのプラスかと思います。

ということで、当院では最先端の高スペックの手術顕微鏡で手術を行っていますので、どうぞ安心して手術をお受けください!

これから手術をお考えの患者さまでも、もし光に弱くて顕微鏡の眩しさが心配だなと思っている方や少しでも負担なく確実な手術を望まれる方はこのARTEVO 800  OCTでの手術をご検討いただければと思います!

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