院長ブログ

NX-70CHで強膜内固定

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今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術は白内障が10件、強膜内固定1件、眼瞼下垂1人、眼瞼内反症1人でした。

強膜内固定は先月、白内障手術をした93歳の女性で、チン小帯が弱くて水晶体嚢が残せず、レンズを入れられずに終わりましたが、今回、ご家族の希望でレンズを入れることになりました。通常、強膜内固定は硝子体手術とセットで行うのですが、前回の手術で硝子体脱出があり、前の方の硝子体は処理していましたし、ご高齢の方なので、なるべく負担をかけず、なるべく短時間で手術を終えたいと思ったので、硝子体手術はなしで、強膜内固定だけしてきました。通常はレンズを眼の中に入れた後、30Gという細い針を強膜に刺して、その針の内腔にレンズの脚(ハプティクス)を入れて、引き抜くことでハプティクスを眼の外に出し、その先端をオキュテンプという熱を発する器具で熱して、丸く玉(フランジ)を作り、強膜に埋め込みレンズを安定させます(ダブルニードルフランジ法)。その針でハプティクスを引き抜く操作が結構、やりにくい時もあるので、今回はNX-70CHというちょっと特殊なレンズを使いました。通常、強膜内固定で使われるレンズは3ピースレンズといってレンズの光が通る部分(オプティクス)に細いプラスチックの脚が2本ついた形をしています。ハプティクスは緩やかなカーブを描きますが、このNX-70CHというレンズはハプティクスの先端がUの字状になっていて、眼の外に導くやすい形をしています。有名な中京眼科の先生が開発した強膜内固定に特化したレンズで、今回、初めて使ってみました。感触はとても使いやすく、強膜内固定だけだったので、15分くらいで終えることができ(上手な先生は普通のレンズでもこれより早くできてしまうと思いますが、、、)、当初の目標の低侵襲で短時間の手術ができたかなと思います。

内反症は16歳の女の子でした。ずっと逆さまつげに悩まされていて、実際、角膜にもキズができていましたが、診察ではまつ毛が内側に向く傾向はあるものの、そんなに角膜に接触するようにも見えませんでした。でも、手術の時に横になって見ると、結構、眼の表面にまつ毛が当たっていたので、やはり内反の影響が確認でき手術でよかったと思いました。手術ではまつ毛の生え際の下を切開し、まぶたの中にある『瞼板』という組織とまつ毛側の皮膚を縫い付け、外側に向くようにし、最後に皮膚同士を縫う手術をしました(Hot’z法)。しばらくはキズが気になると思いますが、時間が経てば(ちょうど夏休みが終わる頃には)きれいになってくると思いますので、しばらくお待ちください。

今日の手術も皆さまお疲れ様でしたm(_ _)m

↑スタッフの一人が今日で退職になりました。ありがとうございましたm(_ _)m

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