院長ブログ

再度のIOL交換

今日は一日外来でした。
手術の申し込みは、白内障6人、眼瞼下垂2人、霰粒腫1人(4歳男の子)でした。

昨日の眼内レンズ交換の患者さまは50代後半の男性で5月に左眼、6月に右眼の入れ換えを行い、左眼はだいぶ見やすくなったのですが、左眼の方は度数が若干合わず、再度の入れ換えとなりました。

レーシックをしていてかなり角膜を削っているので、眼内レンズ計算が難しい上に、レンズの種類を変え、更にYAGレーザーでの後嚢切開後なので嚢外固定にする必要があり、元々の嚢内固定からレンズの入る位置が変わることも考慮しなければならず、度数計算の不確定要素が多く、結果的にピントが近めになってしまい、それを改善するために再度のレンズ交換を行いました。

同じ種類のレンズで、入れる位置が同じであれば、あとはレンズの度数を変えれば、ピントの位置を予測することはしやすく、術後1日目の今日でも患者さまの感じ方はよかったようで、なんとかこれで落ち着いてくれるいいなと思います。

手術は一度でうまくいくに越したことはありませんが、必ずしもそうなるとは限りません。その時に、全ての状況で再度の手術をすればよくできるものでもありませんが、よくできる可能性があり、患者さまご自身が前向きに頑張りたいと思うのであれば、僕もできる限りのことはしなければならないですし、したいと思います。

そして、今回の患者さまの姿勢は、諦めない気持ちの大切さを改めて感じさせていただいた気がします。

↑昨日、取り出した眼内レンズ

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