院長ブログ

霰粒腫は再発するか?

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人と霰粒腫1人(31歳女性)でした。
今日の手術は、白内障8件、眼瞼下垂3人、霰粒腫3人(3歳女の子、4歳男の子、27歳女性)でした。

霰粒腫は再発するか?とよく聞かれますが、確かに霰粒腫は再発があり得る病気であると思います。

もちろん、一度で治る人が多いですが、病気の特性上、再発する可能性はどうしてもあります。

再発する原因や要因としては、

・霰粒腫ができやすい体質
・炎症によるマイボーム腺のつまり
・取り残し

があると思います。

体質では、アレルギーの結膜炎による炎症があると、マイボーム腺が詰まりやすく霰粒腫ができやすいです。また、霰粒腫が一つできると、それにより炎症が起こるせいか、いくつもできやすい傾向もあるように思います。

手術ではなるべくしっかり霰粒腫の組織を取り除くようにしていますが、奥の方にも拡がってできていることもあり、きれいに取り切ることは結構難しいと思っています。また、炎症がある状態では霰粒腫と正常組織の境界がはっきりしないこともあり、更に取り切る難易度が上がると感じます。

このような理由から、一度できた部分にまたできることや他の場所に新たにできる可能性はどうしてもあるかと思います。

それでも、しっかり取れれば再発することは少ないですし、切開が必要な霰粒腫は適切に切開することが大切だと思います。 

そして、このような病気であることを念頭に日頃、アレルギーがあれば点眼を使う、まぶたに炎症が起こったら早めに受診するといった対策を心掛けることも重要だと思います。

霰粒腫の切開のお子さんは二人とも再発でしたが、二人とも頑張ってくれてありがとうございました。男の子は前回の時よりだいぶ大きくなって、今回は僕の名前を覚えて来てくれました。これでしっかり治ってくれるといいなと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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