院長ブログ

YAG後のレンズ交換相談

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今日は午前のみの外来でした。

手術の申し込みは、白内障3人、眼内レンズ交換1人、霰粒腫6人(2歳女の子、3歳男の子、3歳女の子、5歳男の子、5歳女の子、40歳女性)でした。

今日、眼内レンズ交換のご相談にいらした女性は昨夏に他の医院で多焦点レンズの白内障手術を受けたものの、日中の明るい中でも光の見え方がおかしく、夜はスターバーストが強く、眼鏡をかけても視力が出にくいということで、単焦点レンズへの入れ換えを希望されました。

ただ、後発白内障のYAGレーザー治療で後嚢を切開しているので、レンズを水晶体嚢の中にうまく入れられるかは確かなことが言えず、見え方に影響しやすい斜め方向の角膜の乱視(斜乱視)もあり、乱視用レンズ(トーリックレンズ)を使えればベストですが、これはレンズを取り出した後の後嚢の状態によっての状況判断で、うまくいけばトーリックを使い、水晶体嚢の中へのレンズ挿入が難しければ、ノントーリックレンズで嚢外固定(水晶体嚢と虹彩の間にレンズを入れて固定する方法)を取る方針を提案させていただきました。できればトーリックレンズを使いたいところですが、今入っている多焦点レンズもノントーリックなので、仮に入れ換えでトーリックが使えなくともマイナスにはならないかと思います。視力そのものも出ず、多焦点レンズのメリットがうまく出ずに、むしろデメリット面ばかり出てしまっているので、単焦点レンズへの入れ換えも十分選択肢になるというか、それ以外はちょっと考えにくいと思ってしまいました。

この患者さまは関西地方からお越しになり、手術してくださった先生やお近くの他の病院でも相談されたそうですが、『できることをしよう』と眼鏡での矯正を勧められたそうです。しかし、眼鏡を使っても矯正視力が上がるわけでもありませんし、異常光視症が改善する訳でもありません。YAGレーザーで後嚢切開後のレンズ交換では、

後嚢の切開部から硝子体が出てくることがあり、その処理をしなければならないことや、後嚢切開後に限りませんが水晶体嚢をうまく残せないと、レンズを眼の壁(強膜)に固定する強膜内固定という方法を取らねばならないこともあり、これらを懸念してできることが眼鏡となったのかなと思います。

硝子体が出てくれば、それは処理をすればよいだけですし、仮に強膜内固定になったとしても、というか、強膜内固定にしてでも単焦点に換えた方が見え方としてはよくなる可能性が高いと思われるので、個人的にはレンズの入れ換えをしない理由はほとんどないと感じてしまいます。もちろん、前の先生も患者さまのことを考えて最善の策を考えてくださったと思いますし、僕の考え方が全てとか、必ず正しいとも思っていませんが、患者さまが困っていて、ご自分の眼の状態となぜそのような状況になっているのか、治療をすることのメリットとデメリットを十分、ご理解くださり、治療を希望されるのであれば、その希望を叶えられるように最善を尽くすのが自分のすべきことだと思っています。

医療に100%はなく結果的に思った通りにならないこともありますが(初回の白内障手術もそうだったかもしれませんが)、できる限りのことをすることで、また次の一歩が踏み出せると思います。少しでもよい結果、経過が得られるように精一杯頑張ろうと思います。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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