タウンニュース青葉区・都筑区・宮前区版で毎月連載させていただいている『目のお悩みQ&A』第32回目の今回は『オルソケラトロジーとは、どのような治療ですか?』というテーマで夜つけるコンタクトレンズ(夜コン)による近視治療“オルソケラトロジー”について書いてみました。
以下、タウンニュースの本文です。
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オルソケラトロジー(オルソ)は近視の矯正方法の一つで、特殊なハードコンタクトレンズ(CL)を寝る時に装着して眼の表面の角膜の形を変化させ、朝、レンズを外すと裸眼で遠くも見えるようにすることができる治療です。近視でも、日中に眼鏡やコンタクトレンズを付けずに裸眼で過ごしたい人にはよい矯正方法になります。若くて角膜が柔らかい方が効果が出やすいことと7時間程度の睡眠時間が必要なため、学童期が適した時期ではありますが、成人でも眼の状態や生活スタイルによっては十分効果が得られ、幅広い年齢で適応になる治療です。またオルソは近視抑制効果もあるといわれ、実際、レンズの耐用年数の2年で度数を変更しなければならないことはあまりなく、近視を進めない目的で使用するのもよいかと思います。
注意点は、適切に使用しないと角膜炎や結膜炎を起こしてしまうことと、十分な睡眠時間を確保しないと良好な視力が得られません。また、近視や角膜乱視の度数が強すぎると、適切なレンズがない場合があります。あくまでもオルソは近視を根本的に治すものではなく一時的に矯正するものなので、止めれば近視は元に戻ります。ただ後戻りできる治療ですし、レンズがうまく合えば、快適な見え方の生活を手に入れられるとてもよい近視治療です。※オルソは保険適応外の自費診療になります
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