院長ブログ

アドオンレンズの経過は

今日は一日外来でした。手術の申し込みは、白内障2人、眼瞼下垂2人、眼内レンズ交換1人、霰粒腫3人(1歳男の子、3歳男の子、11歳女の子)でした。

昨日は70歳女性のアドオンレンズの手術がありました。アドオンレンズというのは、白内障の手術の後の見え方を変えるために、眼内レンズが入っている眼に追加で入れるためのレンズです。

この患者さまは、他院で白内障の手術を受け、単焦点レンズを近方に合わせてもらいましたが、離れた距離が思った以上に見えにくく不便を感じていたため、今回、遠方を見えるようにするため、アドンレンズを入れました。

他院でアドオンレンズのことも相談したそうですが、そちらの先生はとても否定的だったそうです。実際にアドオンレンズを使っている医師は少ないのではと思いますが、アドオンレンズがよくないと考える理由は、専用のアドオンレンズではなく、白内障手術用の眼内レンズを2枚重ねるpiggy bagという方法と混同しているのではという気がします。確かに、ただの眼内レンズを2枚重ねる方法では、度数計算が難しく、レンズとレンズの間の濁りを生じる合併症や眼圧が上がる副作用などが指摘されています。しかし、僕が使っているアドオンレンズは通常の眼内レンズに似た形をしていますが、眼内レンズと虹彩の間にきれいに入るようにレンズの光学部と支持部に角度がついていることで、レンズ間の混濁を生じることや眼圧が上がることを防ぐことができる形状をしています。

この患者さまの視力の結果も裸眼で右は1.0  左は1.2と良好でした。炎症もほとんどなく、眼圧も問題ありませんでした。

眼にもう1枚レンズを追加するというと、大丈夫!?と思われるかもしれませんが、手術としては安全性も高く、リスクも少なく、とてもよい治療の一つだと思います。

ただ、治療は保険は適応されず、完全自費診療で片眼220,000〜となります。

でも、白内障の手術を受けてしばらく経って、やっぱり見え方を変えたいという時には有効な治療で、検討する価値はあるかと思います。

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