院長ブログ

レンズ交換かYAGレーザーか

今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人と眼内レンズ交換1人でした。
今日の手術は、眼瞼下垂2人と霰粒腫5人(2歳女の子2人、4歳男の子、48歳女性、56歳女性)でした。

白内障の術後、『見えにくい』と言うと、『後発白内障かもしれません。YAGレーザーで濁りを取ってみましょう。』というやり取りになることがあります。元々、白内障手術の直後はよく見えていて、術後、後嚢の濁りが出始め、その濁りの増加とともに見え方が悪くなり、前の白内障のような見え方になってしまったなら、まず後発白内障の影響ですので、YAGレーザーで後嚢を切開して問題ないかと思います。ただ、白内障の手術の後、最初からずっと見えにくさが続いている場合、レンズが合っていないことが見えにくさの原因のことがあります。そういう場合に、後発白内障があると、後発白内障が原因なのか?レンズが原因なのか?判断が難しい時もありますが(両方が原因のこともありますが)、そこはやはりまず経過からの判断で後発白内障が出る前から見えにくさがあったのかどうかがポイントになり、最初から見えにくさがあったなら、まずレンズ交換を優先すべきと考えています。ただ、なかなかどちらか判断しにくいこともありますし、治療の簡単さから言うと、YAGレーザーの方がずっと楽なので、YAGレーザーで済めばという気持ちが強ければ、YAGレーザーを先に行うこともありかとは思います。しかし、YAGレーザーをしても思った効果が得られず、やっぱりレンズ交換をするとなる時に、後嚢がないとレンズ交換がかなり大変なので、もし、YAGレーザーを先にする時は、後嚢の切開部分はまずは小さめに作ることが大事かと思っています。そうすることで、小さくとも後嚢の濁りを取り改善傾向であれば、追加で後嚢の切開を拡げればよいですし、もし、改善の兆しがなく、レンズ交換が必要になったとしても、新たなレンズを水晶体嚢の中に収めやすくできます。

今日、レンズ交換の手術申し込みをいただいた60代の女性の方も後嚢の混濁もあり、後発白内障の影響も多少あると思われましたが、白内障手術直後から見えにくさを感じていたということで、レンズ交換を優先させていただきました。

白内障手術の直後からずっと見えにくさを感じている人で、眼内レンズに問題があるか心配な方は、後発白内障のYAGレーザーをする前に、レンズ交換はしなくても大丈夫かどうかよく考えてからレーザー治療を受けるようするとよいと思います。

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