院長ブログ

霰粒腫ができにくい食事

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障1人、眼瞼下垂2人、霰粒腫2人(3歳女の子、5歳女の子)でした。
今日の手術は、白内障12件(アイステント1件)、眼内レンズ交換2件、霰粒腫2人(37歳女性、56歳男性)でした。

霰粒腫の患者さまやご両親から、『霰粒腫ができないようにするためにはどんな食事にしたらよいのでしょうか?』とよく聞かれます。

ネット上には『油っぽいものやチョコレートは控えましょう』なんて書いてあることがあるようですが、個人的には全く関係ないと思っています。霰粒腫はどの年代でもできる病気ではありますが、特に幼児〜学童期にできやすいと感じています。僕のところでは、霰粒腫の患者さまが多いと思いますが、特別、食生活の悪そうな太っている子が多いということはなく、むしろ普通体型かやや痩せている子が多く、食品から摂る脂質が、そのままマイボーム腺から出てくる脂になる訳ではないと思います。もし、口にする油が多ければ多いほど、霰粒腫ができやすいなら、霰粒腫のできやすい好発年齢は中年になるのではと思いますが(僕にもたくさんできておかしくないかもしれませんが、、、)、実際はそんなことはないと思います。そもそも、成長期には脂質も大事な栄養素ですので、脂を極端に避ける食生活は、霰粒腫の発症予防に意味が乏しいところか、成長に悪影響が出る可能性もあるのではと思います。もちろん、不必要に油っぽい食事やスナックなどは摂らない方がよいですが、霰粒腫ができないような食事といっても、バランスのよい食事を摂ればよいのではと考えています。

また、『汚い手でまぶたを触らないように』とか『まぶたをきれいに保って』などと言われたという方もいますが、これも、霰粒腫で受診される子のほとんど、というかみんな、手もまぶたもきれいですので、通常の手洗いや入浴、洗顔をしていれば十分だと思います。

ただ、霰粒腫ができやすい人もいるとは思っていて、アレルギー性結膜炎がある人や二重手術をしている人、妊娠出産後の女性は、あくまで私見ですが、霰粒腫ができやすいと感じていて、このような人はまぶたが赤く炎症を起こした時に早めに点眼を行うことが、霰粒腫のしこりができないようにする数少ない対策かなと思っています(アレルギー性結膜炎のある人は、継続的に点眼を使っておくのもよいかと思います)。

食物の脂質とマイボーム腺の脂について、化学的な点から考察を行った訳ではなく、僕が診療を行なっている範囲の臨床上で感じていることなので、実際のところ、正しいかどうか分からない部分もありますが、患者さまから聞かれて答えていることを書いてみました。ご了承ください。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

↑本文とは関係ありませんが、たまたま知っている先生の食事がテレビに出たので使わせていただきました。

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