院長ブログ

子どもの頃からのまぶたのできもの

今日は一日外来でした。
手術の申し込みは、白内障10人、眼瞼下垂4人、霰粒腫4人(7歳女の子、22歳女性、30歳女性、57歳女性、)、黄斑上膜の硝子体手術1人、眼窩内腫瘍1人でした。

今日の外来では、『右のまぶたの腫瘤を切除してください』という紹介状をお持ちになった40代半ばの男性がいらっしゃいました。“まぶたの腫瘤”というと、霰粒腫か疣贅(イボ)みたいなものかなと紹介状を読んでいましたが、実際に診察させていただくと、右まぶたのやや外側がなだらかに盛り上がり、触ると、やや柔らかく滑らかなしこりを認め、よくよく話を聞くと、『30年くらい前からありました』ということで、おそらく、腫瘤は皮様嚢腫(デルモイドシスト)だと思われました。デルモイドシストは本来、皮膚になる組織が骨膜に迷入してしまい、皮膚由来の成分が貯留してできてしまう腫瘤(しこり)です。悪いものではないので、急ぐ必要はありませんが、治すなら皮膚を切開して腫瘤を摘出しなければなりませんが、患者さまも摘出希望があり、手術を予定させていただきました。

大人の人で、子どもの頃からずっとあるしこりは悪いものではないことが多いかと思いますが、もし気になるようならもちろん取ることも十分可能だと思いますので、ご相談いただければと思います(もちろん、あまり気にならないならそのままでも問題はないかと思いますが)。

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