院長ブログ

久しぶりに自院のレンズ交換

今日は午前が外来で午後は手術でした。

手術の申し込みは、白内障1人で、今日の手術は、白内障15件、アドオンレンズ1件、眼内レンズ交換1件、硝子体出血の硝子体手術1件、緑内障手術(トラベクレクトミー)1件でした。

今日の眼内レンズ交換は、先月、左眼の白内障手術を当院で行い、元々、ちょうど手元が見やすいくらいの近視だったのを単焦点レンズで遠方に合わせたところ、手元が見えにくいのが気になってしまい、やっぱり手元に合うレンズにしたいと入れ換えになりました。僕はレンズの入れ換えを月に数件行っていますが、最近はずっと、他院で手術した方の入れ換えが続いていて、今回は久しぶりに自院の白内障手術での入れ換えでした。術後から見え方について教えていただき、少し様子を見ましたが、ピントが遠方に合っているのはほとんど変わらず、時間が経っても、近方の見え方は変わらないと思われ、入れ換えた方がよさそうだと判断し、術後ちょうど1か月での入れ換えだったので、レンズの癒着も少なく、手術はとてもやりやすかったです。

眼内レンズは入れ換えなくて済むに越したことはないですが、手術の後に予想外に思ったような見え方ではなく、不便だったり、辛かったりするのであれば、無理にその見え方を我慢しなければいけないということも全くないと思っているので、眼内レンズを入れ換えることは決して、悪いとかネガティブなことではないと思っています。他院で手術をして当院に入れ換えの希望でいらしゃる患者さまは、手術してくださった先生から、『レンズは入れ換えられない』とか『入れ換えは危険』、『慣れるのを待つしかない』などと言われて、困っている方も多いような気がしますが、術後の見え方をよく聞いて、適切な時期に手術を行えば、そんなにリスクのある手術にはならないと思います(もちろん、手術なので、リスクゼロということではありませんが)。僕はHPやブログでレンズの入れ換えのことを書いているので、これを見て来てくださる患者さまも多いですが、HPには出していなくても、レンズの入れ換えをしている先生もいらっしゃると思うので、術後の見え方が思ったようでない時は、まず手術してくださった先生によく相談するとよいと思います。また、レンズの入れ換えが有効なのは、あくまでも、見え方の原因がレンズにある場合ですので、例えば、緑内障や黄斑変性など他の眼の病気が見えにくさの原因の場合は、残念ながら、レンズを入れ換えればどうにかなるというものではないケースもあります(有効な場合もあるかもしれませんが)。

今日は久しぶりに、自分の行った白内障手術のレンズ交換でしたが、とても手術しやすかったので、やはり最初の手術をした医師がその後の対応もするのが基本になるといいなと思いました。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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