院長ブログ

強度近視の片眼白内障

今日は一日外来でした。
手術の申し込みは、白内障7人、眼瞼下垂2人、霰粒腫1人(3歳男の子)、硝子体手術2人でした。

今日の外来で白内障手術のご相談にいらしたの60代後半の女性の方は、片眼の白内障が進行しており、矯正視力は右眼0.3、左眼1.2でした。近視は右−7D、左−4Dで普段、コンタクトレンズをお使いとのことでした。

白内障は見えにくい時に手術をすればよいのですが、強度近視の片眼の白内障の場合、その白内障が進んだ方の眼だけ手術するか、両方の眼を手術するかは少し考える必要があります。

近視の程度にもよりますが、単焦点レンズで近方にピントを合わせる場合は、術後に眼鏡で矯正できるので、白内障の進んだ片方だけの眼の手術で問題はありません。

また、単焦点で遠方めに合わせる場合や多焦点レンズを使う場合でも、手術していない方の眼はコンタクトレンズで矯正するならば、問題なく過ごすことができますが、術後、眼鏡での矯正は難しくなってしまいます。そのため、術後に強い近視のある手術をしていない眼の矯正を眼鏡で考えているような方は、白内障が少なくとも、バランスを取ることを目的にもう片方の手術を行った方が楽に過ごせるかと思います。

ちなみに、今日の患者さまは、元々、コンタクトレンズを使っていたので、白内障の進んだ片眼だけの手術でよいと思いますと伝えましたが、もう片方も多少の白内障はありますし、今の見え方の不便さもあるため、両眼の手術をご希望されたので、予定させていただきました。必ずしも両眼の手術をしなければならない状況では、判断が難しい状況ではありますが、よく考えて判断するとよいと思います。両眼の手術をしてすっきり便利な見えるようになるといいなと思います。

TOPへ