今日は午前が外来で、午後はまぶたの手術で眼瞼下垂が3人、下眼瞼の脂肪脱が1人でした。
今日の眼瞼下垂の手術の一人は『まぶたの内側に何かできている』という症状で最初、受診されました。確かに両眼とも内側(目頭側)がボコっと出っ張っている上まぶたをしていましたが、これはまぶたの中に何かできている訳ではなく、脂肪が出てきてしまっている状態でした。加齢の変化の一つにで、眼の奥の脂肪(眼窩脂肪)が前の方に出てきてしまいますが、眼窩脂肪は2つに分かれていて、内側の脂肪がより出てきてしまうと、目頭側が膨らんだ見た目になってしまいます。これを治すとなると、目薬や軟膏で治るものではなく、手術で脂肪を切除することになります。この患者さまでは、まぶたが下がっていて眼瞼下垂もあったので、まぶたを挙げる手術のついでに眼窩脂肪の切除も一緒に行いました。脂肪を切除すると時間は両方で10〜15分程度で済みますが、切除した脂肪の断端から出血がジワジワ出ることが多いので、術後の腫れや皮下出血(青あざ)は強くなる傾向にあります。
もう一人、女性で下まぶたに膨らみが強く出ている方で、下まぶたの脂肪を切除する手術も行いました。軽度の変化は問題ないと思いますが、あまり膨らみが強い場合は、切除する治療も選択肢の一つかと思います。まず悪い腫瘍ということはないと思っていますが、切除して、病理検査に出すと“脂肪腫”という結果が返ってくることもあるので、単に脂肪が出てきているだけでなく、ちょっとだけ異常な増殖をしている脂肪なのかなと思います。
脂肪(脂肪様組織)を切除して、少しでもすっきりしてもらえるといいなと思います。(しばらくはかなり腫れますが、、、)
今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m