院長ブログ

大人のデルモイドシスト

今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは白内障3人、今日の手術は、眼瞼下垂3人、霰粒腫2人(3歳女の子、21歳女性)、眼窩内腫瘍摘出1人でした。

眼窩内腫瘍摘出は、40代半ばの男性で、子どもの頃から右まぶたの中にあった腫瘤の摘出でした。重瞼線の高さで外側に切開を作り、クリっとした腫瘤を止血しながら、腫瘤の内側には涙腺が存在していたので、それを傷つけないように、周囲組織より丁寧に剥離し摘出しました。思ったより大きく、深くまであったので時間は40分くらいかかりましたが、きれいに取り出すことができたと思います。ご本人からは『ものもらいですか?』と質問がありましたが、ものもらい(麦粒腫)でも霰粒腫でもなく、

術後には顕微鏡の検査に出しますが、おそらく、デルモイドシスト(皮様嚢腫)という皮膚組織由来の腫瘍だと思われました。『大きかったですか?』とも聞かれ、『ピンポン玉くらいでした』と答えましたが、看護師から『そんなには大きくないですよ!』と言われ、改めて見ると、確かにそんなには大きくなく、うずらの卵くらいでした。結構、取るのが大変だったので、思った以上に大きく感じていたようです。でも、無事に摘出できてよかったです。

今日も皆さまお疲れ様でした。

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