院長ブログ

遠視ズレに対するアドオン希望

今日は午前のみの外来で、手術の申し込みは、白内障2人、霰粒腫3人(0歳11か月男の子、3歳男の子、39歳男性)でした。

今日の外来で白内障術後の見えにくさのご相談で受診された60代の女性の方は、1年前に単焦点で遠方に合わせたところ、遠視と乱視が残り、『眼の奥が痛くて辛い』ため、タッチアップをし、遠方は裸眼で左右とも1.0〜1.2と良好なものの、やはり症状は続き、『近くが見えないのが不便』ということで、アドオンレンズで近くを見えるようにできないか?と相談にいらっしゃいました。

レーシックをしていてもまだ遠視が残った“遠視ズレ”の状態で、それを治すだけでも意味があるかと思いますが、遠方に合ったピントを近くにしたいならば、ピントを近方に合わせるか、多焦点にするかですが、方法としては、アドオンレンズで行うか、レンズを入れ換えるかになります。眼内レンズ交換はしやすい眼とそうでない眼がありますが、ピントを近方にあ合わせるのであれば、アドオンレンズでもレンズの入れ換えでも同じような結果が得られるかと思います。しかし、レーシック後の入れ換えでレンズの種類を変える場合は、度数の計算が若干しにくいので、多焦点にする場合は、アドオンレンズの方が精度の高い手術になるかなと思います。あとは、ピントを近くにした時に、もし“前の見え方の方がよかった”と感じて、元に戻すことを考える場合は、再度のレンズ交換は眼に負担になってしまうこともありますが、アドオンレンズならば摘出は容易で負担なく元に戻すことができるのはメリットなので、どちらかがよいかと言えば、アドオンレンズかなと思いました。

もちろん、眼内レンズの入れ換えをご希望されれば、入れ換えたいと思いますが、まずは少し考えていただき、手術していただいた先生からのデータも取り寄せ、どのような見え方にするとよくなるか僕も考えたいと思います。

白内障術後の見え方を変える方法として、アドオンレンズは侵襲が少なく、よい方法だと思うので、もし困っている方は考えていただくとよいかと思います。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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